腰痛は、生涯有訴率は8割以上、業務上疾病の占める割合でも最も多く、全体の約6割を占めていてとても身近な症状です。ぎっくり腰のように突然起きるものや、徐々に症状が現れてきっかけが特に見当たらないこともあります。再発を繰り返しやすいこともわかっています。 腰痛には、物理的な身体への負担により起こるもの(持ち上げや前かがみ等の不自然な姿勢等)と、心理的なストレス(周囲のサポート不足、人間関係のストレス、痛みへの強い不安等)から起こるものがあります。

 物理的な負担に対しては、日頃から自分でも腰に負担がかからない姿勢等を心掛けることは大切です。

 心理的なストレスは、快感や痛みを抑えるのに重要な役割を果たしているドーパミンやセロトニンの分泌を低下させてしまいます。脳の機能に不具合が起きて、ストレス反応として腰痛が現れてしまうこともあります。要因となっているもの(仕事や人間関係等)で対策が可能なものがあれば対応してみましょう。

 いずれにしても、軽い運動をしてみたり、ストレッチや体操等の手軽にできることをやってみましょう。ウェーキング等の全身の有酸素運動や筋トレは鎮痛作用も期待できます。ただ、じっとしていてもあるいは痛み止めを使っても痛かったり、原因不明の熱が出たり、寝ていても痛みで目が覚める等がある場合は、自己判断せず必ず医療機関を受診してください。 腰痛があるなしに関わらず、大事な腰をしっかり日頃からケアしてあげましょう。

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