改めてナイチンゲール

新型コロナでは、毎日感染のリスクと戦い頑張ってくれている医療職や病院関係者の方々に心から感謝を申し上げます。 ナイチンゲールは誰でも知っているほど「白衣の天使」として有名ですが、具体的に何で有名になったかは意外と知られていません。実は彼女、感染症の制御の母と呼ばれ、医療衛生改革で著名になったのです。(かなり、統計にも詳しかった)

クリミア戦争に従事した際も、軍からも最初は歓迎されたわけではなかったのですが、その中でナイチンゲールは、どの部署の管轄でもなかったトイレ掃除に目をつけ、それを皮切りに病院の内部に入り込んでいきます。負傷兵への食事の世話や不潔なシーツの洗濯などの献身的な介護や病院の衛生環境の改善に取り組むことで、負傷兵の死亡率を劇的に低下させました。

膨大なデータを誰にでもわかるように図式化して見せたり、病院統計のモデルの提案をして、科学的に統計学的に実践をして、現代の公衆衛生や看護教育の分野で多大な影響をもたらしました。身近な所では、ナース・コールや病室に設置された水とお湯の出る蛇口、ナース・ステーション等、現代の病院で使われている病棟のシステムを開発したのもナイチンゲールです。 我々看護師にとって、学校で一番最初に学ぶのがナイチンゲールの「看護覚書」です。今からは想像できない厳しい現状や困難の中で、どんな時も患者に寄り添い、看護師としてのスキルや観察力を最大限に使って、今できることを何があってもぶれずに積み重ねていった姿、やりっぱなしでなく実施してきたことをきちんと統計学等にも証明していった功績は本当に素晴らしいと思います。5月12日が生誕200年。今回の新型コロナで、いつもなら何となく過ぎてしまう「看護の日」でしたが、改めてナイチンゲールの看護について考えさせられ、個人的に力を頂いた気が致しました。新型コロナが終息して、イギリスのフローレンス・ナイチンゲール博物館を訪れる日が来ることを楽しみに前を向いて進みたいと思いました。

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