皆さんの周りに、介護をされている方、介護のために離職された方はいらっしゃいますか。労働者の約7割が将来の介護への不安や危機感を感じているとあります。年間約10万人が介護離職を余儀なくされています。ちなみに介護離職者で最も多い年代は50歳代、次いで40歳代との調査結果もあります。また、介護疲労に伴うプレゼンティーズムについての調査によると、介護による肉体疲労やストレスを感じている人はそうでない人と比較して、仕事中の居眠りやイライラ、気分の落ち込み、ヒヤリハットを経験している割合が高いとの結果もあるようです。

 介護は他人事ではなく、すべての従業員が当事者となる可能性がありますし、起こってからでは対応が後手に回り、介護する側される側ともに辛い状況になってしまうことがあります。そうならないためにも日頃から職場でも話せる環境づくりは大切になってきます。そして、介護は経過も状況も個別性が高いものですので、アドバイス等する際は自分の経験を押し付けない配慮も必要になります。

 「自分の親はまだまだ介護は関係ない!」、逆に「全部自分がやらなければ!」「仕事を辞めて介護に専念しなければ!」等の誤った誤解もあります。当事者になると余裕がなくなり難しいことですが、一人で抱え込まず周りに話したり相談することです。介護のプロは、「介護のためにどうしても仕事を辞めなければいけないケースは1件もない!」と言っています。厚労省からも「仕事と介護の両立支援ガイド」として、わかりやすく情報が提供されていますので是非活用してみましょう。

 自分の大切な人生や生活を守りながら、できることを行っていければと思っています。

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